日常生活の可能性を広げるケア=本物ケア

私たちの提唱する「本物ケア」とは、「何でもしてさしあげる介護はしない」とういう考え方が基本です。
お世話を「してさしあげる」ではなく、「これをしていただけませんか」と促すのが基本。

「してさしあげる」は一見親切のようですが、
サービスを利用される方が本来できることを奪ってしまうことになるからです。
長いスパンで見るとその関わり方が、サービスを利用される方が主体的に、生活している人として、
生きていけるカタチをともに創りあげていくことを可能にするのです。

例えば入浴。
「一人で風呂に入りにくくなった」と依頼があっても、「すぐお風呂にいれてさしあげます」ではいけないのです。

「してさしあげる介護」では、1年後にその人が自力で風呂に入れる可能性は限りなくゼロに近づくことになり、
できることを奪ってしまう危険性があります。

そうではなく、入りにくいのはなぜか?
筋力が弱くなったのか…
痛みがあるのか…
動作がおかしくなったのか…
あるいは浴室環境に問題はないのか…

専門職のケアチームとしていろいろ検証してみて、その結果をもとに、筋力をつけるリハビリをする、
あるいは浴室に手すりをつけるなどの環境整備をする。選択肢や可能性はいっぱいあります。

「お風呂に入れてほしい」は依頼者からの単なる要望です。

それを丸呑みするのではなく、本来のニーズを分析して最善策を講じる。それが専門家のとるべき態度です。
いわゆる世間一般の介護の現状、その認識と明確に区別するために、創心會では「本物ケア」とネーミングしています。

本物ケアと偽物ケアの違い

私たちが利用者様に対して行った満足度のアンケート調査でも、ご自分で入浴できるかどうかという項目は非常に重要なポイントであることが分かっています。そこで入浴を例に取り「本物ケア」と「偽物ケア」について説明します。

「本物ケア」と「偽物ケア」について

私たちは心に寄り沿った「本物ケア」を約束します。

心に寄り添った「本物ケア」を提供します。

・生活主体者としてのメンタルアティテュード(心構え)の形成を支援します。
・心に寄り添うような心を持って知識・技術を駆使します。
・元気がなくなる理由を排除して対策を考えます。
・「気付き」の中から共に感動できるサービスを提供します。
・専門性を振りかざすことなく、人間同士の関わりの重要性を理解します。

専門性に基づいたアセスメントにより、正確なニーズを導きます。

・アセスメントの結果と生活者の視点で真のニーズを導きます。
・デマンズに迎合せず、専門的な立場から本当に必要な事を提案します。
・知らないことの不幸をなくし、作られた能力不能に立ち向かいます。

デマンズ+ニーズ=ホープ目標に変えます。

・的確な複数の予後を導き、利用者・家族に説明をします。
・デマンズとニーズのすり合わせ作業をします。
・ホープとなる具体的で明確な個別目標を共同決定します。
・インフォームド・コオペレーション
・利用者の自己決定権と専門家の専門性を両立させます。

ホープ目標を共有化しダイレクトアプローチをします。

・関わるすべての人(利用者・家族・多職種等)とホープ目標を共有しす。
・具体的なホープ目標に直結したアプローチをします。

トータルケアサポート「ケアの一体化」

・創心會理念とリハビリテーション理論に基づき、多方面からポイントを
 ついて自立を支援します。
・包み込みの発想による協業作業で、一体的、包括的に自立を支援します。
・一人の人を包括的に援助するということに謙虚になります。

「リハビリ」と「ケア」を融合させたリハケアイノベーション